きっかけ
中学生の頃から漠然と「海外で働きたい」という夢がありました。きっかけは、父の仕事の関係で短期間アメリカに滞在したことです。現地の同年代の子どもたちが、自分の意見をはっきりと述べる姿に驚き、同時に強い憧れを抱きました。高校に入ってからは、日本の大学に進学するよりも直接アメリカの大学に行った方が、将来のキャリアにとって有利だと考えるようになりました。
ただ、家庭の経済状況を考えると、私立大学の学費は現実的ではありません。そこでAmethyst Academyに相談し、奨学金制度が充実している州立大学をリサーチしてもらった結果、オレゴン大学のLundquist College of Businessが最適だという結論に至りました。
苦労したこと
最大の苦労は、アカデミックライティングでした。高校まで英語の作文といえばせいぜい200語程度のものしか書いたことがなかったのに、大学では毎週のようにエッセイやレポートの提出を求められます。最初のセメスターでは、ライティングセンターに何度も通い、チューターに文法だけでなく論理構成まで徹底的に直してもらいました。
また、ビジネス専攻ではグループプロジェクトが非常に多く、アメリカ人学生のスピード感についていくのに苦労しました。会議の進め方、役割分担の決め方など、日本とはまったく異なるスタイルに最初は戸惑いばかりでした。しかし、2年目以降は逆にその経験が武器になり、チームリーダーを任されることも増えました。
英語力の変化
渡米前のTOEFLスコアは61点。正直なところ、授業についていくには不十分なレベルでした。最初の1年間は、講義の録音を何度も聞き返し、教科書の予習にも通常の倍以上の時間をかけていました。Amethyst Academyから教わったシャドーイングとディクテーションの習慣は、この時期の支えになりました。
2年目の終わりにはTOEFLが89点に到達し、3年目にはビジネスプレゼンテーションの授業で学年トップの評価を受けるまでになりました。特にリスニングとスピーキングの伸びが大きく、ビジネスの場面で使える実践的な英語力が身についたと実感しています。
現地での生活
オレゴン州ユージーンは、サンフランシスコやロサンゼルスに比べると小さな街ですが、そのぶん学生中心の温かいコミュニティが形成されています。大学のフットボールの試合日には街全体が緑と黄色に染まり、学生も地元の人もみんなで盛り上がります。こうしたイベントを通じて、自然と現地の友人ができました。
生活費はカリフォルニアに比べてかなり抑えられました。ルームメイト2人とアパートをシェアして月500ドル程度。自炊を基本にして食費も月250ドルほどに収めていました。2年目からはキャンパス内のコーヒーショップでバリスタとして週12時間ほど働き、生活費の一部を賄っていました。
印象に残った授業
4年次に履修した「Entrepreneurship and Innovation」という授業が最も記憶に残っています。実際にビジネスプランを作成し、地元の投資家やビジネスオーナーの前でピッチを行うという実践的な内容でした。チームで環境に配慮したパッケージングサービスのビジネスプランを作成し、学部内のビジネスプランコンテストで2位に入賞しました。
この授業を通じて、アイデアを形にするプロセスと、それを他者に伝えるプレゼンテーション力の重要性を痛感しました。教授からは「君の強みは、日本的な緻密さとアメリカ的な大胆さの両方を持っていることだ」と言われ、自分のアイデンティティに自信を持てるようになりました。
卒業後・今後
卒業後はOPTを利用して、ポートランドにあるスタートアップ企業のマーケティング部門で1年間働きました。その後、H-1Bビザのスポンサーを得て、現在も同じ会社でマーケティングマネージャーとして勤務しています。日本市場への進出プロジェクトをリードしており、日本語と英語の両方のスキルが活かせる環境です。
今後は、MBAの取得も視野に入れています。実務経験を積みながら、いずれは自分でビジネスを立ち上げることが最終的な目標です。日本とアメリカの架け橋となるようなサービスを作りたいと考えています。
後輩へのアドバイス
費用面で留学を諦めている人がいたら、奨学金の可能性をぜひ調べてみてください。アメリカの州立大学には、留学生向けの奨学金制度が意外と多くあります。私自身、Amethyst Academyのサポートで3つの奨学金に応募し、そのうち2つを獲得できました。トータルで学費の約30%をカバーできたことが、留学を続けられた大きな要因です。
また、専攻選びは将来のキャリアから逆算して考えることを強くおすすめします。「何を学びたいか」だけでなく「それを学んだ先にどんな仕事ができるか」を具体的にイメージしてから決めると、モチベーションの維持にもつながります。迷ったときは、ひとりで悩まずにAmethyst Academyのようなプロに相談することが、最短ルートへの近道です。